2014年05月31日

安愚楽牧場 国家へ賠償金請求

安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)は、2011年に経営破綻した。

しかし、その際に、和牛オーナーとして出資していた多数の個人投資家に、多額の被害が発生した。

これまでのその被害の返金を求めて、訴訟を起こしている。

今回は、国に対する国家賠償を求める訴訟が起きている。

その安愚楽牧場で被害にあった出資者が起こした国家賠償の概要を紹介する。


<安愚楽牧場 国家賠償金請求>

・国家賠償金の請求額は総額83億円

・訴訟は、被害を受けた投資家1600人が起こした

・訴訟は、東京、宇都宮、名古屋の3地裁で起きている

・東京地裁では、1305人

・宇都宮地裁では、86人

・名古屋地裁では、285人

・京都、大阪、兵庫の各府県の被害対策弁護団もH26年7月までに提訴する予定

・訴訟では、2009年当時の農林水産省の立入検査にさかのぼる

・検査で、飼育牛の数が不足していることを把握していたにもかかわらず、詳しい調査や業務停止などの対策を取らなかったことを指摘

・消費者庁も設立後、調査をせずに放置し、監督を怠った

・これにより、被害が拡大した

・そのため、国家賠償金の請求は、投資金額の半分としている。



訴訟された国側は、まだ正式な訴状が届いていないため、コメントできないとの立場である。

今後の訴訟の行方が注目される。 スポンサードリンク:
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2014年01月10日

安愚楽牧場 三ヶ尻久美子ら実刑判決

多くの被害者を出した安愚楽牧場事件であるが、ついに実刑判決が言い渡された。

安愚楽牧場の被害者の会である被害対策弁護団によると、出資者数は約7万3000人であり、被害総額は約4200億円にまでなる巨額の事件である。

被害者となってしまった出資者は、まだ返金に希望をもっている方も多い。

では、今回の東京地方裁判所による実刑判決の概要を紹介する。

・平成26年1月9日 東京地方裁判所より実刑判決

・罪は、実際には存在しない牛の契約書を送って出資者を勧誘した特定商品預託法違反

・元社長の三ケ尻久美子被告(69)には、懲役2年10月(求刑・懲役3年)

・元幹部の大石勝也被告(74)には、懲役2年4月(求刑・懲役2年6月)

・繁殖牛の大幅な不足を認識しながら、牛は実在するとしたパンフレットなどで顧客の勧誘を続けた両被告の行為を、「違法性が高い」と指摘

・また「犯行の規模も大きく、計画性や周到さも伺われる」ことも指摘

・さらに「2人の刑事責任は重く、反省している点などを考慮しても、執行猶予を付けるのは相当ではない」と執行猶予は無い



確かに、これだけの被害者人数と被害額を出してしまい、中には、老後の生活や、子供や孫のためにコツコツとためたお金を失ってしまったことを考慮すれば、このような指摘は妥当と言える。

さらに、刑罰としてはまだまだ足りないとの意見もある。

そして、少しでも返金が増えることを祈ります。
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posted by 弁護団の支援 at 01:22 | 安愚楽牧場の出資法、預託法違反の疑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月09日

安愚楽牧場 ついに出資者が民事訴訟で賠償金請求

安愚楽牧場は、和牛商法の投資方法で、多くの投資家から多額の出資金を集めたにも関わらず、最終的には集めた出資金を配当に回す自転車操業状態であり、ほとんどの出資金が返金できない事件となった。

さらに、警察当局の捜査の結果から、刑事事件として詐欺罪の適用が困難となっている。

しかし、出資者からみれば、自分たちが投資した資金で繁殖牛が育てられ、事業を実施していると信じ込まされており、これらの説明が無かったことは事実。

より罪の重い詐欺行為として立証してほしい要望があります。

このような状況の中、ついに出資者自らが安愚楽牧場グループに対して民事訴訟で賠償金請求をする動きがある。

<安愚楽牧場グループに対して出資者が民事訴訟で賠償金請求>

・原告は、近畿に住まいの出資者9名で40代から70代の男女

・出資金額は、700万円から2億2300万円で合計約4億3000万円

・賠償請求額は、約1億6600万円

・被告は、安愚楽牧場本体の役員、安愚楽牧場グループ企業に長期間に在籍していた役員、存続しているファミリー企業

・具体的な被告は、元役員29名と関連会社3社

・安愚楽牧場本体や三ケ尻久美子元社長からの返済は期待できないため対象外。

・安愚楽牧場被害者の会である弁護団によれば、破産した安愚楽牧場本体には4200億円を集めながら、残った資産はその約5%程度。

・三ケ尻久美子元社長も破産しており、賠償金を支払う能力はない

・一方で、安愚楽牧場のグループ企業やファミリー企業は、出資者説明会や見学会などでホテルやレストランを活用されており、役員の兼務もある。

・また、安愚楽牧場本体から融資をした形跡もある。

・これらグループ企業の役員は安愚楽牧場の和牛商法が行き詰っていた実態を早くから把握していた可能性が高い。

・安愚楽牧場被害者の会である被害対策弁護団の訴訟など、返金に向けた取り組みは実施されているが、被害者が望む金額とは程遠い実態である。

・今回の賠償請求訴訟から得られた賠償金も、他の被害者を含めた返金に充てられる模様



刑事事件として詐欺罪が不起訴になった影響も大きく、改めて安愚楽牧場や三ケ尻久美子元社長のしてきた和牛商法の実態解明を期待する声も小さくない。

また、多くの出資者が多額の出資をしており、出資金の全額返金も依然として困難な状況であるが、少しでも返金額が増えることを期待する。

今回の原告の中には、老後や子供のための資金をほぼ全額出資してしまったケースもあり、影響が大きい。

今後も安愚楽牧場の最新情報を報告していきたい。 スポンサードリンク:
posted by 弁護団の支援 at 09:24 | 被害者からの賠償金請求 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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